22世紀型ライフスタイルデザイン

22世紀型のライフスタイルについて書いていきます。

所有欲を捨てる

こんにちは、空海です。

今日は久しぶりの快晴でしたので家族で近くのナショナルパークに出かけて、のんびり過ごしておりました。

家族で自然と触れ合い、動物と触れ合うことで、「いま在る」という実感を得ることができ、意識を「今ここ」に集中できました。

ただ午後になって、締め切りが近い仕事のことが気になり始めました。

仕事のことを考えはじめると、ほとんどの人がそうでしょうが、今を楽しむことはできません。

心の中は不安や期待が入り交じり、来週起こるであろうことや、遠い未来のことを考えることもあります。当然心は、時間の概念に縛られはじめ、今この瞬間を感じることができなくなります。自分が考えるライフスタイルの、基本であり奥義は「梵我一如」。宇宙原理と個人を支配する原理「ブラフマン」と「アートマン」が同一である状態を最高と考えておりますから、「今在る」状態を感じられないのは、幸福追求の観点からも良い状態ではないと言えます。

 

簡単に言うと、上の空状態であり、妻から怒られ、今を楽しめない状態になりました。

仕事に限らず、自分が所有しているあらゆるものは、自分を「今在る」状態から遠ざけると考えています。

お金、仕事、車、家、家族など、自分が年齢を重ねるごとに、所有するものは多くなっていきます。所有するものが多くなればなるほど、色々なところに気が向き、考えなければならない事も増えていきます。

するといつの間にか、今を実感できなくなり、過去を悔やんだり、将来に不安や期待を望むようになり、空虚な毎日が訪れます。

何をやっていてもどこか心が虚ろになり、所有している物が、自分の行動を決めていくようになります。

大半の人は、お金が生活する上で必要で、そのために仕事をしなければならなくなります。子供を養い、妻のご機嫌を取り、家のローンを払い、車の保険を払い、壊れた物を修理したり、新しい物を運んだり、出たゴミを分別したり、とにかく、所有するものが増えれば増えるほど、自分の意識は、今ここに集中できなくなります。

自分は自然の多い環境に住んでいるので、虫の鳴き声、川のせせらぎ、四季の移ろいなどを感じることができ、ある程度の物に囲まれていても、意識を「今」に戻すことができておりますが、都心に住んでいる人であれば、物の渦にかき回されて、自分が誰なのかも分からなくなってしまう人も多いでしょう。

 
 お金も持たず、仕事も持たず、車も持たず、家も持たず、家族も持たないで居られるかというと、そうできる人も稀でしょうが、なるべく所有することを避け、意識を今に向けることが、豊かなライフスタイルを送る上で大事なことだと考えております。

 

昔の歌人西行良寛芭蕉などは草庵を結び、自然と共生し、持たないことで内面世界を充実させ、豊かな生活を送っておりました。

その辺りの思想は、以下の本も参考になると思いますのでご覧になってみてください。

 

清貧の思想 (文春文庫)

清貧の思想 (文春文庫)

 

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